あきゆりのぶろぐ

SixTONESを中心にJr.への愛を叫ぶ

異文化体験記(初めてのジャニーズコンサート)

 春。多忙である。実生活の劇的な変化もあり、なかなか筆を取れずにいた。

 

 3月21日から26日に渡って横浜アリーナで開催された、ジャニーズJr.祭りことSixTONESSnow ManTravis Japanの各単独公演。私は幸いなことに全グループ1回ずつ参加することができた。チケット申し込みから終演後に至るまで、私がこれまで経験してきたコンサートと比較して「異文化だ……」と思うことが多数あり、備忘録を兼ねて残しておくことにする。

 

 なお、私が参加したことがあるコンサートはTHE ALFEE(数十回)と岡崎体育(一回)しかないので、視点の偏りは推して知るべしである。どういう組み合わせやねん

 

 はじめに断っておくが、ギャップを感じたポイントが、ジャニーズのコンサートでは許容されていることであるのか、ルール・マナー違反にあたるのか、まだわからないことも多い。というのも、公式(情報局)からアナウンスされている「コンサートの鑑賞にマナーはありますか?」のFAQの回答があまりに簡素であるためだ。

FAQ(よくあるお問合せ)|ジャニーズジュニア情報局

 

 説教くさ……めんど……と感じた部分があったら、その時点でブラウザを閉じていただきたい。

 

 

 

 申し込み

・とても大きな会場、豪華な演出にも関わらずチケット料金が安い。安すぎる。公式に課金させてくれ(1)

・入会時の会員規約に明記されているにも関わらず、家族・友達などの個人情報を借りて、自分の行きたいコンサートへの当選確率を上げるために情報局に登録している人が一定数存在し、またファン同士でも名義の貸し借りが多数行われている。当事者でなくとも容認・諦観しているファンも目立つ。

・当選メールの謎のAAと落選メールの素っ気なさの対比。

ペイジー決済。ジャニーズに関わるようになって初めて利用した。お客様番号が長すぎてよく打ち間違える。

 

前日まで

・多数の交換、お求め、お譲りのチケツイが飛び交う。専用タグが存在する。

・高額転売をする人も買う人も存在する。デジタルチケットだから座席の位置もわからないのに、という言い方は良くないが、定価の10倍くらいのお値段をご提示している。

・うちわを作成する。初心者は大人しく文字シール専門店のもじパラさんのシールとうちわを利用するのが吉。「髙地」の文字がきれいに貼れて嬉しかった。

もじパラ公式サイト

・コンサートを「現場」、参加を「入る」と表現する。現場は聞いたことがあったが、いついつの公演に入りますという表現はここで初めて学んだ。

・Jr.のコンサートなので、デビュー組の曲をカバーすることもあると判明し、これまでほとんどジャニーズに触れてこなかった私は焦って、ベストアルバムをレンタルして予習を行うことになった。意味はあまりなさなかったが。

・グッズ販売と内容の詳細がかなり直前にならないとわからない。そして衝撃の安さ。

・グッズ購入代行、協力、一緒に並ぶ人募集ツイートが飛び交う。「代行費」なる概念を知る。

 

当日(開演まで)

・グッズのプレ販売では3グループすべてのアイテムが購入できると聞いて向かったが、まあまあ並んだ。アルフィーさん、平気で真夏の横アリ野外で4、5時間並ばせるから、結構スイスイ動くし、時間と列の長さはあまり苦にならなかった。

・ただ、前に並んでいた可愛らしい服装をした二人組が、スマホから結構な音量で音源を垂れ流し、結構な声量で歌い、結構大胆なダンスをしていたので、視覚と聴覚を極限までシャットアウトしても、情報量の多さに脳がパンク寸前だった。

・どうやら私はグッズ列に並んでいると五感、特に聴覚が敏感になり、周囲の会話の聞きたくもない部分(アイドルへのdisや規約違反にあたる行為の肯定とか)もすべて拾って脳内で意味を処理してしまうため、そういった部分は大変しんどい。一人の時はイヤホンと音楽プレーヤー必須。特に公演日で建物に入って、階段を登り降りしたりホールをぐるぐるしたりする部分では声が響くので、最終日では一緒に並んでくれた友人に断ってひたすらSexy ZoneのPAGESを聞いていた。いいアルバムだなあ……。

・プレ販購入制限、ペンライトは各グループ一本ずつではなく、3グループのどれか一本のみかつ、うちわは各メンバー2枚ずつと判明。結局リアルタイムで限定数が変化していくためか、自分に適用される情報はレジが見えてきた段階でスタッフさんが言っていることを聞くしかない。Twitter情報はあくまで参考程度と考えた方が良い。

・緊張しすぎて前日寝付けない。遠足前の小学生状態。

・最終公演の開演数時間前に売り切れるペンライト。地方勢でギリ着の人だっているだろうに……と少し切なくなる。 

・やはりコンサート前にすき家に入るすきものはそんなにいなかった。美味しかったです(笑)

・ファンの服装の傾向が各グループごとに異なっていて大変趣深い。SixTONESは黒かったし、革ジャンめっちゃいた。強そう。Snow Manは比較的落ち着きながらもメンバーカラーを取り入れている人が多く見受けられた。Travis Japanはいわゆる「量産」に見える人が多かった。あくまで私が目撃した範囲だが。

・初めてのデジチケ。ドア入ってすぐのところでスタッフさんに表示させたスマホを渡し、専用機械で読み取ってもらい、発券されたチケットを受け取る。ここで初めて座席の位置が判明する。券面裏側にはコンサートロゴが印刷されていて永久保存版だと思った。

・場内撮影、飲食禁止だとスタッフさんのアナウンスやスクリーンの映像で明示されているにも関わらず、着席して自撮りをしている人や、座席で飲み物を補給している人がいる。後者は生命に関わる場合は仕方ないかもしれないけれど、前者は生命に関わる場合があるなら教えて欲しい。とりあえずここに至って、やはり公式の注意書きやアナウンスに従えない層が目についてしまうと再認識。現場はTwitterと違って自分からブロックできないから、耐えられなくなったら私が出ていくしかないんだな、とアーティスティックモードに入る。

・開演前のコールがわからない。文言はわかってもどこに揃えればいいのかわからない。

ストーンズ! ストーンズ

スノーマン!(パンパン)スノーマン!(パンパン)

トラジャ!(パンパン)トラジャ!(パンパン)

でしたよね? ()内は手拍子です。

 

当日(開演中)

・何のための手荷物検査だと言いたくなるレベルでいわゆる規格外うちわやフリップやよくわからんものを天高々と激しく動かし掲げる人は目立つ。目立って自担(?)に見つけてもらうためにやっているのだろうから、当然でしょうが。

・前々からリアルで交流があった友人からは「一度に持っていいのはうちわ1枚と公式ペンライト1本」と聞いていた。どうやら2枚、2本、それ以上持つのはルール・マナー違反にあたらないのだろうか? 私と友人の認識は間違っていた? と混乱した。帰宅してから各種公式ページに明記されていないか探したが、記載を発見することができなかったので、本当に認識の相違だったのかもしれない。もしご存知なら「ここに公式からのアナウンスがあるよ!」とURLをコメントでもTwitterでもいいので教えて欲しい。1ファンのまとめや意見ではなく、公式のルールを。

・トロッコやば。センステ、花道やば。巨大モニターやば。どこ見たらええの?

・ペンライトの扱いに慣れておらず、目当ての色にたどり着くまでにめっちゃカチカチしてしまう。ひどい時には通り過ぎまくって3周くらいした。あとトラジャのストラップが無かったら、確実に6回くらい取り落としていたので、本当に購入・使用して良かった。

・幸いにして周囲に恵まれたのか、密かに心配していた歓声や嬌声への拒否感は少なかったし、話し声でMCが聞こえないとか遮られることは少なかった。それが原因でYTFF動画とか後半音ありで見れないんですよ;

・ただMC中のハイなテンションを引きずってジェシーのしっとりとしたソロの冒頭、聴かせどころでおしゃべりしていた後ろのオネエ様たちはいた。ゆっくり振り返って無表情で目を真っ直ぐ見つめたら静かにしてくださったので、まあいいっすけど(全然良くない)。

・Jr.のコンサートだけど(見学に来た)Jr.コーナーがある。SixTONESではその回に入っていないから何とも言えないが、Snow Manでは静かに座って見つめている人が、Travis Japanではコーナー直前にうまいこと宮近さんが客席を盛り上げて立つように誘導した効果もあり、少なくとも私の周囲は立ち上がってノリノリで聞いている人が多かった。私のようなDDにはお得すぎる時間であったが、そうでない一途な人には複雑な時間であったことを終演後に知る。

・銀テープ争奪戦争は、リアルタイムではアルフィーと同じくらいの強度だが、終演後に複数取れたと思われる他人に積極的に声をかけて、分けてもらえないか訊く勇気を持った人が結構いる。

・コール、わからなくてもモニターやメンバーの誘導にしたがえば大体の場合は大丈夫だと判明。だがTravis Japan、君たちのDWMとハピグルはダメだ。予習しておいて本当に良かった。


Travis Japan【ファンコール講座】Dance With Me ~Lesson 1~

 

終演後

・レポ文化が盛んであり、ネタバレNG勢はTwitterを絶対に開いてはいけないことを知った。ワードミュートなどを駆使してもかいくぐられるので、マジで。

・横アリをバックにうちわの写真を撮る人が多くて面白かった。うちわと自分で撮る人よりも圧倒的にうちわピン(か友達のうちわ同士で)撮る人が目立っていて、偏見だったわ、と思った。

・横アリ前の通りの居酒屋はなんだかんだすぐ入れる。周りの客もみんなコンサート帰りなので、聞こえてくる話に勝手に共感したり解釈違いを起こしたりする。

・帰りの電車に揺られながら、本当にあそこに私も推しもいたのか? 全て夢では? と混乱が襲ってくる。時差で尊さにやられる。

・帰宅して購入したうちわを見つめると目があって急に照れくさくなる。これどうやって保管しよう……と今更ながら悩み始める。

・感想がまとまらない。言葉にならない。

・また彼らに堂々と会いに行けるように生きていこうと誓う。

 

 

 私自身はコンサート中のマナーとして今後も、周囲の人の五感をやたらに刺激せず、アーティストの要求には全力で応えるようにしていきたいと思う。具体的に言うなれば、規格内うちわ1枚と公式ペンライト1本を胸の高さで掲げ、基本的にはMCは反応しつつもしっかりと聞き、曲中は無言で「声出せ!」などと煽られたら腹から叫ぶスタイルだ。

 

 以上、箇条書きかつ説教くさく聞こえる文言も皮肉に満ち溢れた表現も盛り込んだ乱文を読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

 

 

 脳裏に横アリをチャリで疾走する髙地優吾さんの笑顔が焼き付いてしまったんだわ。